■年齢など :47歳女性、離別、大阪勤務
■現在の仕事 :ソフトウェア開発会社の事務
■現在勤務年数 :22年勤務
■現在の年収は :約400万
■年間勤務日数は :土日祝日は休みで年間勤務日数は約240日
■労働時間は :週5日勤務でたまに残業あり(10時間/月程度)
前職を辞めてなぜソフトウェア開発会社の事務に転職しようと思ったのですか?
前職はアパレル業界とは名ばかりの婦人服卸し会社で、田舎のブティック(婦人服だけでなく紳士服や子供服も一緒に売られているような店舗)との取り引きが主な業務でした。新規顧客が増えるということはなく、オーナーの年齢がどんどん上昇するにつれ取り引き金額も先細りになっていくような店舗ばかりです。実際にやっていることといえば、そのブティックに置いて売れそうな商品を売ること、取り立てて必要なスキルといえば年配の方々との会話が楽しめることぐらいでした。このままでは自分に有効なスキルが何も残らないと焦って転職しなければ!と思いました。
転職した事で、労働環境がどのように変化しましたか?
前職では「売り出し期間」という忙しい日が月に8日間ほどあり、その期間は早朝7時から15時間ぶっ続けで働くこともザラにありましたが残業代は一切でませんでした。営業職とはいえ販売のみ、身も心もクタクタにつかれていました。
転職してからはフレックス勤務で自分の好きな時間に出退勤できる上、デスク仕事なので足がパンパンに浮腫むようなこともなくなりました。また前職でも有給休暇はありましたが、社内のカレンダーが中心で回っているため、自分の都合で取得することはできませんでした。今の職場では、ある程度自分でコントロールしながら取得する事ができます。
ソフトウェア開発会社の事務に転職する上で不安だった事はなんですか?
ソフトウェア開発会社ということで専門知識が必要なことと、日進月歩どんどん進む技術に自分が遅れずについて行けるかどうか、ということが一番の心配でした。
あとは、前職の職場の人間関係が飛びぬけて良かったので、それと同等の人間関係が築けるかどうかということも不安でした。(結果的には杞憂に終わりました。)
ソフトウェア開発会社の事務への転職はどうやってしましたか?
どこから手を付けて良いのか分からないまま次の職場を決める前に前職を辞めてしまっていたので、書店へ行って転職雑誌(DODA)を買いました。今なら転職サイト等も充実していて各社の比較検討やエントリーも簡単にできますが、雑誌を片手に蛍光ペンでチェックしメモを書き込みながら電話で会社説明会のアポイントを取りました。時代が良かった(バブルははじけていましたが、まだそこまで悲壮感は漂っていなかった)のか、各社の人事担当の方々ものんびりした雰囲気で、業界のトレンド情報なども説明会で入手できました。
これから転職される方にアドバイスをお願いします。
転職を希望するきっかけは人それぞれだと思います。入社したけど自分が抱いていたイメージと違っていた、といった軽い感じのものから、セクハラ・パワハラ・モラハラ・マタハラ…etc.といったコンプライアンスに関わるような重篤なものまで、どれも当事者にとっては重要なきっかけだと思います。
ただ、その時に少しだけ立ち止まって確認して欲しいことあります。それは、今の転職したいという思いは自分から発したものなのか、他人あるいは他の原因から発したものなのかということを見極めるべきだと思うからです。自発的なきっかけとそうでないきっかけでは、転職の成功度合が変わって来るからです。自分の意識というのが、転職には一番重要なファクターだと思います。