着物販売店の仕事は激務?28歳男性にインタビュー

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■年齢など    :28歳男性、既婚、埼玉勤務
■現在の仕事   :着物販売店での営業・接客
■現在勤務年数  :5年勤務
■現在の年収は  :手取り280万
■年間勤務日数は :名目上、週休2日
■労働時間は   :10時間前後    

着物販売店での営業・接客を始めるまでの職歴は?

新卒入社のため他社・他業種での就業経験はありません。高校生くらいの頃から日本の文化には興味があり、それでいて英語も得意な方だったので外国人向けに日本のことを紹介できるような仕事をしたいと思っていました。

最初は通訳のような職業を思い描いていましたが、次第に興味は文化の方に移っていき、直接的ではありませんが、日本の伝統である着物を今までにない切り口で宣伝し、外国人を含めて着物に触れたことのない人向けに紹介することができればいいなと思い、この仕事を選びました。

着物販売店での営業・接客を辞めたい理由は?

言っていることとやっていることの乖離がひどすぎる。一方では日本の文化だ、伝統だと言いながら心の底ではもうけを作ることしか考えていない。

伝統をかさに着て押し売りまがいのことをする姿勢を見ていると、日本の文化を退廃させているような気さえします。確かに売れないことにはその産業自体がなくなってしまうかもしれないという、危機的な状況にはあるのですが。

着物販売店での営業・接客を始めるまでのイメージと実際に始めてからのイメージの違った部分は?

伝統を重んじてもっと格式高い業界だと思っていましたが、役員の言うことは売上を少しでも増やすことの一辺倒。そしてそのやり方も電話勧誘やダイレクトメールなど一昔前のやり方に固執していて、これではやっていけない、と感じます。新しいものを取り入れようという風土がありません。

着物販売店での営業・接客でも、勤め先が変わったら働きたいですか?またもし違う業種の場合どんな事したいですか?

勤め先が変わったところで、業界全体が同じような考え方をしているのであまり期待はできないように思います。

転職をするとしたら全く違う業種で、全く違う文化のもとで仕事をしたいです。今までの仕事の経験が仕事と呼べるようなものじゃなく、生半可なものだったんだと認識できるように。

着物販売店での営業・接客の将来性にいついてどう考えていますか?

将来性については、全く暗い未来しか見えてこないように思います。将来の存続のために顧客開拓をするよりも、今の売上を作るために金銭的余裕のある高齢者層ばかりをターゲットにしていて、なんというか向上心のかけらも感じられません。まともなお店があるとすれば、もう少し若い人向けに門戸を開放していくと思います。

着物販売店での営業・接客の経験は何に生かせる部分はありそうですか?

営業、接客の仕事なので、お客様とコミュニケーションをする能力は培われたかと思います。どの業界で仕事をするにしてもこの能力だけは普遍的に役に立つでしょう。

他には、値札からいきなり半額になっている商品を見て、「わぁ安い!」とさも本心のように演技できる能力も、どこかで役に立つかも知れません。

着物販売店での営業・接客を転職するとしたら不安はありますか?

新卒で入社してからの数年間、何も身につけてこなかったに等しい状態なのではないか、と感じることはあります。

しかるべき日のために専門分野外のものでも資格を取得し、異業種でも飛び込んでいける準備をすすめているところです。あとは職場も人員に余裕がないので、転職するとなれば他の人にしわ寄せがいってしまうことも気がかりです。

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