■年齢など :32歳女性、未婚、東京勤務
■現在の仕事 :出版社の事務員
■現在勤務年数 :2年勤務、平社員
■現在の年収は :420万
■年間勤務日数は :240日勤務で土日休み
■労働時間は :週5日勤務
前職を辞めてなぜ出版社の事務員に転職しようと思ったのですか?
出版業界は新卒採用の時に受けたが縁がなかった業界で、その後も憧れがあり、いつかは働いてみたいという漠然とした夢を持ち続けていた。別の業界(IT系)でずっと働いてきたが、30歳を迎えるにあたって、全くの未経験の仕事にチャレンジできるのはそろそろ年齢の壁が来ていると感じたので、今が最後のチャンスだと思った。
また、全職のIT業界は女性が長く働くには厳しいと感じていたので、いずれは転職しようと思っていた。30歳の壁は転職を考える良いきっかけになった。
転職した事で、労働環境がどのように変化しましたか?
出版業界は一般的に労働環境が厳しいと言われているが、全職がIT系でかなりの激務であったため、逆に環境は良くなったと感じている。
部署にもよるが、私が所属しているところは休みが非常に取りやすい。部長から平社員まで皆、年に1回は長い休みを取って海外旅行に行っている。
自分の仕事さえしっかりとしていればOKという社風なので、その点は入社が浅い私にとって非常に気持ちが楽である。あまり干渉し合わないので、問題が起きた時にも上司に怒られることは少ないが、その代わりすべて責任は自分で取らなければならないので大変である。
出版社の事務員に転職する上で不安だった事はなんですか?
まず未経験者OKの募集がほとんどなかったので、拾ってくれる会社がそもそもあるのかが不安だった。どんな雑務でもやるつもりでいたが、業界自体が経験者しか採用しないような風潮があり、実際に転職できても未経験者が少ないのなら仕事についていくのが大変なのでは?と感じていた。
出版社の事務員への転職はどうやってしましたか?
いくつかの求人サイト(enジャパンや、リクナビなど)や転職支援サービス(インテリジェンスなど)に登録して、未経験でもOKな会社をとにかく紹介してもらえるようにした。
転職支援サービスの会社ではコーディネーターに必ず転職の経緯やその業界を志望する理由などを聞かれるため、面接の良い練習になると思い、たくさん登録した。
その後、私の持っている、とある資格が会社で活かせるものだったため、スカウトをいただけたので受けて採用となった。
これから転職される方にアドバイスをお願いします。
年齢が若い人は、転職活動自体がいい社会勉強になるので、楽をしようと思わずに時間をかけて研究して(自分自身のことも、企業のことも)、いろんな会社を受けてみるのもいいと思う。転職活動そのものがそれからの仕事の糧になることもある。
20代後半以降の人は、「この業界はこうらしい」といったネットなどの情報や、周りからのアドバイスが耳に入ると思うが、興味がある会社が見つかったら直接そこの人事担当とコミュニケーションをとって、自分なりに分析してみるべきだと思う。