■年齢など :26歳女性、既婚、北海道で勤務
■現在の仕事 :法律系事務所の事務
■現在勤務年数 :5年
■現在の年収は :ボーナス込み手取り 300万円
■年間勤務日数は :240日 ほぼ暦通りの休日及び年末年始の休みがあり
■労働時間は :週5日勤務 ほぼ毎日2時間から3時間の残業あり
法律系事務所の事務を始めるまでの職歴は?
大学卒業後、現在の仕事が私のはじめての仕事です。大学は法学部に通っており、そこで学んだ知識を活かせる仕事に就きたいと考えていました。
一般企業の法務部への就職も考えましたが、画一的な内容の職務になるかもしれないこと、他部署への異動も考えられたため、専門的に法律関係を取り扱っており、法務関係で幅広い仕事のできるところに就職したいと考えるようになりました。
就職活動を始めたころは、大学のある地域で就職先を探していましたが、たまたま地元の事務所で募集がかかり、現在の事務所へ就職しました。
法律系事務所の事務を辞めたい理由は?
結婚をして、家事でしなければいけないことが増えてきました。現在の仕事は朝はそれほど早くはないのですが、それでも夫と二人分の朝ご飯を作り、お弁当を作り、その片付けをするのは、なかなか大変になってきました。夜も残業が多いので、健康的な食事を作る時間がなかなか取れずにいます。夫の健康も考えるようになると、時間がとれないことが苦しく感じるようになりました。
また、現在の職場では案件ごとの担当者が一人から二人など、職員が欠けたときに迅速に対応をとるのが難しい環境にあります。現在妊活をしているのですが、産休に入ったり、産休から開けた後も子供の体調により出勤できるかどうかあやふやであり、かえって職場に負担をかけるのではないかと思い、辞めようかと考えるようになりました。
法律系事務所の事務を始めるまでのイメージと実際に始めてからのイメージの違った部分は?
この仕事を始める前は、専門的な知識を活かしてスマートに仕事をするイメージがありました。ドラマの弁護士事務所のような、頼られてバリバリ仕事をするようなイメージをもっていました。
実際に働いてみると、もちろん専門的な部分で頼りにされるものは多くあります。しかし、提出書類の納期が早く、とにかくいつも時間に追われることになりました。とても余裕な顔をして仕事ができるものではありませんでした。
法律系事務所の事務でも、勤め先が変わったら働きたいですか?またもし違う業種の場合どんな事したいですか?
現在の職場は、人数が少ないために今後の生活を考えると働きにくいのではないかと感じていますが、この問題がクリアできる職場であれば、自分のスキルを活かせるので働きたいと思います。
また、現在のお仕事のなかで、お客様と雑談をしている時間が、とても楽しく感じています。ですので、窓口業務など、人とお話ができる仕事をしてみたいと思っています。
法律系事務所の事務の将来性にいついてどう考えていますか?
法律はさまざまなものがあり、時代の変化に応じて取り扱い分野を変えていけば、長く続く仕事だと思っています。たとえば、今は終活について関心をもつ方が増えていますので、贈与や相続準備などに関する職務の範囲を広げるなど。
専門性が高く、頭を悩ませた分の対価が高くなり、きちんと回収できるか、営業を続けられるかという問題はありますが、人がいる限り必要とされる仕事ですので、働き方に工夫すれば将来性のある仕事だろうと思います。
法律系事務所の経験は何に生かせる部分はありそうですか?
法律文書や、行政手続きに多く関わっていますので、そういう類いの業務には非常に強くなりました。さまざまな職種で、許認可など行政との関わりや、新しい法律ができたときの対応は必要になります。読みにくいものも読まなくてはならないですが、そのようなちょっと面倒なお仕事にも対応ができますので、そこを強みにどのような仕事でも自分の経験を生かせると思っています。
法律系事務所の事務を転職するとしたら不安はありますか?
今の仕事が初めての仕事で、それ以外の仕事経験がないので、全く違う業種へ転職することへの不安はあります。年齢も新卒のような優しい扱いは受けられないでしょうし、新しい環境に慣れるまでのストレスに耐えられるかと不安に思ったりもします。
ただ、全く分野が違ったとしても、知識や経験を全く活かすことができないものではないと思いますので、頭を柔軟にして対応していかなければならないだろうと思っています。