■年齢など :20代女性、既婚、和歌山市勤務
■現在の仕事 :法律関係団体の事務局
■現在勤務年数 :4年
■現在の年収は :350万円
■年間勤務日数は :約245日、土日祝休み
■労働時間は :週5日勤務
前職を辞めてなぜ事務局に転職しようと思ったのですか?
以前は学習塾の指導部におり、中学生、高校生の英語・社会の指導にあたっておりました。ですが学習塾という職種はどうしても夜の仕事となり、周りの方たちと時間が合わなくなりました。就職当初、勤務時間は13時から23時との説明を受けておりましたが、実際に働いてみると、12時半から翌4時ごろまでの勤務でした。残業代も出ず、ただ働きでした。
週休2日とのことでしたが、それも途中から週休1日以下に変わりました。ボーナスもなくなりました。最初に提示された条件とあまりに違いすぎ、このままでは将来のための貯金すらできないと思ったたので、転職を決意しました。
転職した事で、労働環境がどのように変化しましたか?
まず変わったのがお給料です。以前の職場はいわゆるブラック企業で、ボーナスはおろか休日出勤手当、残業代すら出ませんでした。現在の職場は定時を過ぎると、1分ごとに残業代が加算されていきます。前職では毎日残業4.5時間は当たり前だったのですが、現職はほぼ定時で帰ることができ、残業をしたとしても30分から1時間。
どんなに多くても残業2時間以内で帰れるようになりました。休みの取れ方も変わりました。前職では有給は絶対に取れず、退職の際に無理やり取っただけでした。現職は『明日休みます』と伝え届けを出すだけで、お休みになります。完全分業制で担当が分かれていることもあり、自分の仕事だけに集中でき、仕事がとてもやりやすいです。
事務局に転職する上で不安だった事はなんですか?
まずは職種の違いです。教育関係から法律関係への転職ということで、なんの共通点もない状態での申し込みになるため、こちらに興味を示してもらえないのではという不安がありました。
次に仕事内容です。事務仕事自体、前職ではあまりしていなかったことに加え、現職の仕事内容が、インターネットやハローワーク等、何を調べてもわかりませんでした。大まかな仕事すら不明な状態でのエントリーとなるため、はたして自分にやれるのか、とても不安でした。
事務局への転職はどうやってしましたか?
転職活動には、ハローワーク、地元の求人誌を使っていました。現職を見つけ申し込むきっかけとなったのは、地元求人誌です。アルバイト・パートの求人に混ざって、現職の記事がありました。
その他いくつか企業を受けましたが、そちらのチェックには、フルタイムでの募集のみ探せるハローワークの求人システムが便利でした。ハローワークには、マンツーマンで就職支援をしてくれる部署がありました。履歴書、職務経歴書の書き方、面接の練習等、こちらでしっかり教えてくれました。
これから転職される方にアドバイスをお願いします。
例えば残業が多かったり、パワハラ等人間関係で悩んだり。そのとき感じた違和感を、直感を、大事にしてほしいと強く思います。『みんな頑張ってるんだから』『社会はこんなものだ』こう思いこんでしまうと、せっかくのチャンスを棒に振ってしまう気がします。
私は新卒でブラック企業とされる環境に就職してしまいました。初めての労働だったので比較対象がなく、『どこも同じだ、社会人はみんな頑張っている』と思い込み、がむしゃらに仕事をしてきました。週休1日以下、サービス残業毎日4時間、パワハラセクハラは当たり前…今思えばとんでもないところで働いておりました。ですがお恥ずかしいことですが、当時はそれに気づくことができませんでした。
『違和感』を感じたら、どうか転職を考えてみてください。頑張りすぎないでください。きっと幸せな未来が待っています。